PITCH GRANTは、2020年〜2023年まで行われていた、35歳以下の作家を支援するための助成金プログラムです。現在は開催されておりませんが、過去の受賞者やファイナリストの作品をご覧いただけます。

PITCH GRANTの最終審査が京都市の将軍塚青龍殿で行われ、第3回の受賞者は、

寺田健人さんの「ネガティブな想像上の家族から新しい家族を想像するために」

林詩硯さんの「針の落ちる音」

の2作品に決定しました。

2023 PITCH GRANT 受賞者・ファイナリスト

PITCH GRANT募集要項

THE BACKYARDでは、写真プロジェクトとそれを聴衆に届ける優れたプレゼンテーション(ピッチ)をした 35歳以下の写真家及び写真を使った作品制作をしているアーティストを支援するグラント(助成金)プログラムを昨年に引き続き行います。

このグラントを作りたいと考えたのは、数年前の私、岡原功祐の経験にさかのぼります。パリフォトという世界最大の写真フェアの最中、パリでは様々な写真関連イベントが開かれます。私がパリに住んでいた頃、写真のプロジェクトを聴衆の前でプレゼンし、一番票を集めた人のプロジェクトにその場で数十万円を支援する、というイベントがありました。予備審査に写真とプロポーザルを提出し、晴れてファイナリストとして登壇しました。プレゼン時間は10分。準備して臨んだつもりが、時間が足りずに大失敗しました。あまりに上手く行かなかったことが悔しく、自身のプロジェクトを誤解なく伝えるための時間を取るようになりました。

私のように日本で教育を受けてきて、人前で何かを伝えたりする技術をほとんど磨く機会のなかった方は、実は多いのではないかと推測します。大学では多少はそういった機会もありましたが、根本的にあがり症のため、これを訓練で何とかするのは中々簡単ではありませんでした。

昨今は、インターネットにより情報収集がしやすくなり、海外のマーケットを求めて日本を出る写真家も少なくありま せん。しかし国外に出ていっても、自らの作品を人前でプレゼンすることなどに慣れていないと、チャンスを活かすことをできない可能性もあります。もちろん、自分の力だけではどうにもならないことも存在します。しかし、自らの作品を自らの言葉で相手に伝わるように伝えることの重要性は、増してきているのではないでしょうか。

作品の質が問われるのはもちろんですが、その作品のプレゼンテーションを通して「応援したい」と思えるようなプロジェクトに対して支援するグラントを作れば、作品をより理解してもらために伝えることの重要性を認識する人が増え、そういった動きが、私も含め、日本にいる写真家の環境にも何かしら良い方向に働けば、と思い企画したのが、 PITCH GRANT です。

このグラントは、私の個人的な社会貢献活動として、全て無償で行っています。助成金については、私の知人など、写真芸術分野への社会貢献に賛同してくださった方々の善意によって支えられています。決して高額なグラント(助成金)ではありませんが、優れた作品制作の支援につながれば幸いです。皆さんのご応募をお待ちしています。

岡原功祐

PITCH GRANT..PITCH GRANT 概要
内容:予備審査を通った8名による作品プレゼンテーションのコンペ
助成金額:2名に各15万円・他6名のファイナリストに各2万円
応募締め切り:2023年3月7日
応募費用:無料
2次審査結果発表:2023年3月31日….
最終審査:2023年5月15日(月)
最終審査会場: 青蓮院門跡・将軍塚青龍殿

グラントの審査・発表プロセス
第1次審査:THE BACKYARD内にて、第2次審査に進むプロジェクトを選出します。
第2次審査:第1次審査を通過したプロジェクトを審査員が審査し、8名のファイナリストを決定します。
第2次審査結果通知:2023年3月24日(応募者全員に通知します)
最終審査:ファイナリストには2023年4月下旬〜5月上旬の間に開催される最終審査にて、聴衆の前で作品のプレゼンテーションをして頂きます。1人の持ち時間は10分とします。(最終審査日は、新型コロナウィリスの状況により変更になる可能性があります)….
審査員:最終審査の審査員は、会場に集まった聴衆です。1人1票で最も優れていると感じる作品のプレゼンテーションに投票して頂きます。(入場できる人数に限りがあるので、事前に募集します)….
受賞者決定:聴衆の投票により受賞者を2名決定し、助成金を授与します。
受賞者発表:最終審査当日に会場で発表します。また、THE BACKYARDのウェブサイト上及びソーシャルメディアなどにて発表します。

.※個別の審査内容についてのお問い合せにはお答えいたしません。

第2次審査・審査員
宮田恵理子(写真家・第2回PITCH GRANT受賞者)、岩波友紀(写真家)、小髙美穂(キュレーター)、ハイスありな(社会学者・Tokyo Art Beatエディター)、高橋朗(PGIギャラリーディレクター)

応募条件
1. 国籍、人種、宗教、性別などは一切問わないが、審査での主言語が日本語になるので、日本語での応募及びプレゼンテーションが可能なこと。
2. 第三者の権利(著作権、商標権、肖像権など)を侵害する作品ではないこと。応募作品に、第三者の著作物(美術品、映画、写真、音楽など)その他の権利が含まれる場合は、当該第三者から事前の承認を得ていること。
3. 応募する作品のジャンルは問わないが、今後さらに発展させたいと考えている制作中の写真プロジェクト。
4. ファイナリストになった場合、必ず最終審査に参加できること。
5. 個人での応募であること。

応募者1人につき応募できるのは1作品までとする。
2023年2月28日時点で35歳以下であること。

受賞者になった場合は、結果発表のプレスリリースやその他 THE BACKYARD PITCH GRANTのコミュニケーションに関わる記事(他媒体での結果の発表、第2回の募集)などについて、受賞写真作品を3枚まで無償で提供することに同意できること。

応募方法
応募締切:2023年3月7日….
募集作品:今後さらに発展させたいと考えている制作中の写真作品プロジェクト。写真のジャンルは問いません。(グラントの性格上、現在進行形のプロジェクトを支援することが目的のため、すでに終了しているプロジェクトは対象ではありません。すでに出版や展覧会はしたけれどさらに進めたい作品や、ある作品が大きなプロジェクトの中の一作品であり、そのプロジェクトの中で、次の作品制作のための支援を必要としている場合には、ご応募頂けます。)

作品規定:
1. 静止画(形式:Jpeg / サイズ:長辺2000Pix / 解像度:72dpi / 40枚以内)

2. プロジェクトのプロポーザル(自由形式 / 1200字以内 / A4サイズ / PDFファイルにすること/タイトルも明記してください)
(第2次審査までは、静止画とプロジェクトのプロポーザルにより審査をします。)
※プロポーザルとは、何故自分はそのプロジェクトをしているのか、どのように行うのか、何故このプロジェクトは重要なのかなど、そのプロジェクトが支援を受ける価値がある、と審査員を納得させるためのものです。詩のようなものではありません。

3. CV / 履歴書(自由形式 / A4サイズで1ページ以内 / PDFファイル / 名前・メールアドレス・電話番号を必ず明記すること)

作品提出方法:
1. まず応募者の名前のフォルダーを作って下さい。名前はローマ字にします。(例:kosuke_okahara)
2. 写真ファイル (jpegファイル)、プロポーザル、履歴書の全てを、応募者自身の名前をつけたフォルダーに入れます。
3. そのフォルダーをZipファイルにします。
4. そのzipを、以下のリンクからアップロードしてください。 →THE BACKYARD PITCH GRANT 作品応募

※最終審査では、プロジェクターを使いプレゼンテーションして頂きます。その際には、写真を使った動画などもプレゼンテーションして頂くことが可能です。
※応募されたデータは返却せず、審査が終わった時点で全て破棄します。