2012年名古屋ビジュアルアーツ写真学科に入学し写真を始めたときから路上で気になる人 に声を掛けてポートレート撮影を継続的に発表して来ました。 2019年撮影地・池袋、2020年撮影地・上野にてポートレートシリーズを発表していま す。
2020年まで8年間。路上で声かけポートレートを撮影していくことで技術的に上達し自分 の獲得したいイメージを撮影することが容易になってきました。 120フィルム10枚【使用カメラPENTAX67】の中で相手を笑顔に撮影すること、泣き顔を 撮影すること、フィルム現像・ベタ焼き作成しその中から自分にあったイメージをセレク トすること 撮影者と被写体の、見る見られるの関係において撮影者側が持っている選択の優位性に疑 問を持ち、現在のポートレートシリーズappearance作品を撮影しました。
撮影方法 完全遮光の暗室の中ペンライトで被写体をなぞるようにして5分間露光し撮影しています。その際、被写体側からは撮影者は見えません、撮影者も、どのようなイメージが湧き上がってくるか予想することは困難です。 長時間露光でありますが、なぞった部分が多重露光的にフィルムに蓄積されていくためポートレートとして被写体からは形は離れていきますが、そのイメージにはその人らしさが蓄積しています。
現像プリント 中判フィルムカメラ・モノクロフィルムを使用し完全遮光の中、5分間露光し撮影・現像・暗室にてバライタ紙に焼き付けます。それを写真額に額装し後ろから光を透過させ、 その写真をカラーフィルムを使用して再度写真を撮影します。それをカラー暗室にてカラ ー印画紙に焼き付けて再度、セブンイレブンのスキャナーを使いスキャンし写真にします。
撮影ルール
被写体は、作者携帯の連絡先に入っている人のみとする・服は脱いでもらう
今後の製作予定2021年冬に発表予定 会場:Totem pole photo g!llery ・東京 appear!ance撮影方法を明るい路上で撮影したいと考え、36枚撮りのフィルムを使用し路 上で被写体に声をかけて撮影しています。 撮影方法としては、今までは1枚しか撮影しなかった撮影を秒間4コマのカメラを使い約9 秒間連写し36枚撮影します。その際、被写体にはできるだけジッとしてもらいます。 そのフィルムを現像し、引き伸ばす際に一枚の印画紙に36枚のイメージを1コマ1コマ焼 き込みながら定着させます。
作家名淵上裕太作品名appearance年度2021年 PITCH GRANT